オシム語録っぽくサッカーを語ってみる♪

  

  1. 子どもに服を着ろと言って着る子どもはたくさんいるだろう。では、子どもにお洒落な服を着ろと言っても子どもにはわからないだろう。ある程度コーディネートを教えなければ、お洒落にはなれないのだ。私はチームをダサい子供にはしたくない。                                                           
  2. テストの範囲外から問題が出たら、学生は教師に怒るでしょう。ですが、練習で起きなかった出来事が試合で起きても、選手は監督に怒ってはいけません。監督は試合を作れませんし、問題用紙をコピーすることも出来ません。だからメディアも、批判は試合の前にしておいて下さいね。                            
  3. 選手は可哀相だ。監督と協会を選べないのだから。でもどんな監督にでも代表として選ばれたなら選手はあらゆる限り自分なりのベストを尽くさねばならない。それが国の代表ということだ。サムライ魂とはそういうことを言うのではないのかい?                                             
  4. クロアチア戦での柳沢には知性を感じる。犬やアシカなら決めていたはずだ。なぜなら動物には知性がなく迷うことがないからだ。                                             
  5. サッカーは1枚の絵画を描きあげる事に似ています。たくさんの色を使い、違う色を作り上げ、絵を仕上げるのです。そして、その中でも大切なのが原色と呼ばれる3つの色です。原色はたくさんの色を作ることが出来るとても重要な色です。しかしそれらを混ぜ続けると灰色になってしまうのです・・・・・。                    
  6. 腹八分目。日本人が美徳とするこの言葉に、問題が隠されているのです。これが最後の御飯になるかも知れない。或いは満腹感を感じた事がない。そう考える相手と戦わなければならないのが、ワールドカップなのです。まあコーヒーカップなら八分目にしないと、砂糖もミルクも入らないのですがね(笑)。                       
  7. 今の日本代表にディープインパクトの様な競走馬は存在しますか?私にはディープインパクトに追いかけられて馬群に沈む駄馬が集まっているという印象しかありません。                                                                                  
  8. 日本の黄金の中盤はバランスの偏った食事のようなものだ。私なら牛肉がいくらあっても、その中で一番味の良い一枚を選び、後はサラダを食べる。                                     
  9. 弁解には限界がありません。弁解は協会幹部の保身であり、弁解が通らなかったとき、また新しい弁解が生まれるのです。                                                 
  10. 緊急に世代交代が必要?モーニング娘。を御覧なさい。焦るとどうなるかお解かりでしょう?全てを潰しかねないんです。                                                 
  11. 確かにパスの上手い選手はチームに必要です。しかしパサーばかりを並べてもチームは機能しません。彼らのパスを引き出す選手が必要なのです。相手にとって危険なスペースに走り込む選手が必要なのです。同様にドリブルで相手を撹乱する選手も必要です。ドリブルで相手を抜いて数的優位を作る選手が必要なのです。考えてもみてください。もし足元へのパスだけで相手の守備を崩せるならブラジル代表は誰一人としてドリブルをしないでしょう。皆さんはドリブルをしないロナウジーニョに脅威を感じますか?                          
  12. バラックではない、その後にいるフリンクスを良く見ておきなさい。アンパンマンを倒すときにジャムおじさんを自由にさせてはならないのです。もちろん食パンマンやカレーパンマンの位置もよく把握しておくことです。彼らはいいチームなので主役がピンチになるとすぐに駆けつけてくるでしょう。                      
  13. 正直に言いますと、「自由」かどうかなど対した問題では無いのです。それは、ピッチの外においての環境の作り方が、ピッチの上でどう影響するか、という心理的な側面を物語っているだけなのです。ですから、私はスポーツ選手すべてに問いたい。「ピッチの上での結果が、ピッチ外でのあなたの心理に影響を与えませんか?」ということを。たくさんの経験をしてきた選手は、取り返しの付かない結果を二度と出さないために普段から自分でコントロールします。プロフェッショナルなのですから。その意味で、ジーコの日本代表にはプロ選手は数人しか以内でしょう。                                                   
  14. ウッチーがいてクリステルがいるからこそアヤパンが生きてくるのです。                    
  15. 子供にテレビゲームを与えても、子供はすぐには遊べません。まずそのゲームの操作方法から学ばなくてはいけません。ジーコのサッカーも一緒です。選手は自由を与えられただけで、その扱い方がわからなかったんです。                                                  
  16. 皆さんはフランス料理が好きですか?それともブラジル料理ですか?どちらかが好きだとしても毎日だったら飽きるでしょ?日本人ならお茶漬けだよ!!                                   
  17. ナカムラはワールドカップ前に「ジーコのサッカーが正しいことを証明してみせる」と言っていたそうですね?確かにナカムラはジーコサッカーを証明してみせました。ただ、それが正しいかどうかは別の話です。                     
  18. 監督の仕事を画一的に考えてはいけない。スコラーリやリッピは勝つ事を伝えるのを主眼においてチームを見て行く。彼らが指導しているチームは既にサッカーを知っているからだ。私はジェフで勝つ事を伝える為にサッカーを教えなくてはならなかった。それは彼らがサッカーを知らなかったためだ。遠回りの様でも、それはしなくてはならない事なんだ。ジーコは不幸にもソコを消化する前に大会になってしまった。クリンスマンは幸運にもソコを大会前に見つける事が出来た。ジェフでの仕事を評価して、私が日本代表の監督に選ばれたと言うことは光栄な事であるが、協会は私にサッカーを教えてくれと言って来たのと同じことになる。私は代表でもサッカーを教える事からはじめるだろう。                                                 
  19. 中田が皇太子の屋敷にパラシュートで降下したと聞いたがずいぶん早まったことをしたものだな。                                               
  20. 柳沢を批判していたみなさん、だったらあなた方もゴール前どフリーで外してごらんなさい。それほどあの至近距離からシュートを外すというのは難しいことなのです。                             
  21. 日本に「将棋」というゲームがあるでしょう?「金」や「銀」を沢山持っていても、無策では勝てません。戦術があれば「歩」だけでも勝つことができます。サッカーも同じ事です。ただしサッカーでは「歩」ではなく「走」でなければダメです(笑)。                                          
  22. シュートとは最良のクリアなのです。シュートの後は大抵、ディフェンスは整うでしょう。枠に入らなくても、キーパーに取られてもても恥じることはありません。ただし躊躇して相手に取られることだけはやってはいけないことなのです。                                                
  23. W杯は成果を出すところであって楽しいのはその過程です。エロビデオを借りて家に帰るときが一番ワクワクするでしょう?つまりはそういうことです。                                   
  24. 決定力不足?ロナウドやアンリでもシュートを外すことはあるでしょう?シュートが決まらないのなら、チャンスをたくさん作ればいいのです。試合が終わった後にロナウドがいないことを嘆くのではなく、ロナウドがいないチームでどうやって点を取るかを考えなくてはならない。チームで戦うとはそういうことではないですか?        
  25. 特ダネの小倉さんはジダンには無い物を持っているが、 ジダンにもなれる。                   
  26. 私の故郷ボスニアには『大袋だけでなく、小袋にもピーナッツを入れるべき』ということわざがありますが華麗なプレーで大きなチャンスを狙うより小さく繋いで地道に点を狙うべきだったということなのです。この言葉を理解できるのは中田ヒデだけでしょう。                                                                     
  27. 日本には、どちらも似たような程度である事、しばしば両者とも非常に低いレベルでの比較を表す言葉として、五十歩百歩というのがあるそうですね。しかし私に言わせればこの差はたいへん大きいのです。考えても見て下さい、百歩と五十歩では倍ですよ。走るという事がサッカーにどんなに大切なのかが分かるでしょう?ただ、ヤナギサワがクロアチア戦のあの場面で、さらに五十歩走ればゴールを決められていたかといえば、それは一概には言えません。問題は百歩走ったあとの最後の一歩だけにあるのではないからです。それはともかく、その最後の一歩が上手くいかない選手であれば私にまかせて下さい。なんとかしましょう。しかし百歩に至る最初の一歩を走り出そうとしない選手には、さようなら、という他はありませんね。                                                             
  28. エビちゃんと聞こえたので反射的にテレビを見たら白髪の老人が映っていて思いきり萎えたと語る友人がいます。私はチームに関してあらゆる責任を負うつもりですが、エビちゃんとイビチャを混同するような耳にまで責任は持てません。                                                 
  29. 日本のプレーボーイであるジュンイチ・イシダが良いことを言っていました。「愛は2人でするもの。恋は1人でできるもの。」サッカーはどちらだと思いますか?私は日本人のサッカー感が、恋に近いように思います。                                                            
  30. 吉野家というのは、もっと殺伐としてるべきなんです。Uの字テーブルの向かいに座った人といつ喧嘩が始まってもおかしくない、それこそ刺すか刺されるか、そんな雰囲気が良いのではないでしょうか。女子供の出る幕ではありません。吉野家を長いこと見てきた私から言わせてもらえば今、最新の流行はやはり、ねぎだくでしょう。大盛りねぎだくギョク、と言います。これが欧州のレベルの高い頼み方です。ねぎだくにはねぎが多めに入っており、その代わり肉は少なめです。これが重要なのです。しかしこれを一度頼むと次から店員にマークされる危険も伴う、ある意味諸刃の剣です。素人にはお薦め出来ない戦術です。その場合は牛鮭定食あたりを頼むという方法もある。                                                                       
  31. 平山?松井?マスコミの皆さんはわたしが誰を代表に選ぶか興味津々みたいですが、一つだけ断っておきたいことがあります。それはわたしが彼らを選ぶのではなく、彼らがわたしのサッカーを選ぶかということなのです。                   
  32. ジダンロナウジーニョがボールを持ったからといってなぜ慌てるのです?依然、フィールド上の選手は22人で、ボールの数が一つであることに変わりはないはず。問題は、我々がピッチで何をするかです。                              
  33. 選手でもないのにキャプテンを名乗る人がいます。こんな例を考えてみてください。海運会社の社長が自ら船長を名乗る。船長は自分の立場に疑問を持ち、外部の人間はどちらの船長にも疑問を持つ。ほかに、解くべき疑問が山ほどあるというのに。そんな会社が強くなれますか?そういうことです。                      
  34. あなた達はガンバの試合を見て、ガンバは素晴らしいFWがいる攻撃的なクラブだと言うかもしれない。しかし実際には、ガンバの素晴らしいFWは、素晴らしいDFの助けがあって力を発揮しているのです。DFの仕事はただ守ることだけではありません。DFがリスクを冒して攻撃を助ける場合、たとえ失点が多かったとしても、即ち、そのDFが無能であるとは限らないのです。これと同じことはFWにも言えますね。たとえ得点が少なくとも守備では非常に優秀なFWも存在する・・・・・全ては攻撃と守備におけるリスクの振り分けの問題なのです。                
  35. 新幹線、急行、各停、それぞれに特徴があり目的があります。大事なことは、目的と状況に合わせてどれを選ぶかです。川淵・ジーコは新幹線に憧れていたようですね。しかし残念ながら元々日本は各停だったわけです。各停に新幹線の塗装をして、彼らは何を得たのでしょう?                               
  36. 日本には「同情するなら金をくれ」ということわざがあると聞いています。私ならこう言う。金が同情する権利を無条件で与えるわけではない、と。賢い投資家なら、今安く買える成長株に投資するでしょう。我々のチームは成長株でありたい。言われなければ投資しない間抜けから金をもらおうとは思いません。                
  37. カップ麺にお湯を注いだら高級なイタリア料理が出来ると思ってる。それが今の中田ヒデである。実際に出来るのはいうまでもない、ラ王だ。                                        
  38. 赤ん坊に車を運転させて事故が起きたとしましょう。この事故の責任は赤ん坊にあるでしょうか?運転させた人が悪いと誰もが答えます。赤ん坊に責任を問うのはあまりに的外れです。W杯で負けたのをジーコ監督のせいにしている人は、自分が如何に的外れな発言をしているのかを認識する必要がある。