2006年ドイツW杯  日本vsクロアチア(△0−0)

ガゼッタ・デッロ・ヤマルト

GK 23 川口能活ジュビロ磐田) 6.5
 加地のバックパスをトラップミス、ゴール前でキャッチングミスする凡ミスもあったが、前半22分のスルナのゴール右下を狙ったPKを左手1本でスーパーセーブし、チームの危機を救って次戦に希望をつないだことに尽きる。まさに日本の守護神。


DF 5 宮本恒靖ガンバ大阪) 5.0
 ボールの目測を誤りプルショを倒しPKを与えたり、パスミスでピンチを招くなど前半は安定感が無かった。試合が進むにつれて高さで負けつつもポジションニングやオフサイトラップで工夫して対応してたのは評価したい。ただし、次戦は累積のため出場停止。


DF 22 中澤佑二横浜F・マリノス) 6.0
 日本の最終ラインを持ち前の身体能力の高さでカバーし、プルショクラスニッチといったFWに高さでも互角に渡り合い、クロスに対して対処ができていた。クリアボール時の繋ぎの意識がもう少し欲しいところか。


DF 14 三都主アレサンドロ浦和レッズ) 5.5
 前半はクロアチアのキーマンであるスルナに攻めらてクロスをあげられるなどサイドの主導権を握られたが、試合全体を通して見ればそれほど決定機は作らせなかった。攻撃面ではサイドから中に切り込むなど日本の攻撃にリズムを与えた。


DF 21 加地亮ガンバ大阪) 6.0
 故障明けでコンディションが心配されたが、影のMVP。縦に献身的に走り何度もチャンスを演出、クロスの精度がよければ完璧だった。守備面では1対1で強さをみせ、逆サイドにボールがある時の中に絞る動きも良かった。


MF 15 福西崇史ジュビロ磐田) 5.5
 激しいプレッシングで中田英寿ともに守備面で貢献しパフォーマンスは悪くなかったが、前半のみで交代。怪我で交代なのか、戦術面上の交代なのかどうかが気になるところ。


MF 7 中田英寿浦和レッズ) 6.0
 試合開始から試合終了まで攻守に渡りピッチ上を走り回り、前半36分、後半11分には惜しいミドルシュートを放つなどオーストラリア戦とは打って変わってシュートの意識の高さが見れた。やはり日本の支柱と言ったところか。


MF 10 中村俊輔セルティック) 5.5
 後半32分の左サイドからワンタッチで縦に玉田にスルーパスを出したプレーは彼らしさが見れたが、チャンスメイクだけじゃなく、FK以外でもシュートを狙ってほしかった。決勝トーナメントに進むためにも、次戦のブラジル戦では昨年のコンフェデ以上のパフォーマンスを日本のエースに期待したい。


MF 8 小笠原満男鹿島アントラーズ) 5.0
 前半は31分の中村がDFを引き付けたパスからミドルシュートを放つなど攻撃面では力強さが見れ、守備でもプレスをしっかりかけ貢献していた。しかし後半になると疲れからか精彩を欠き、目立った活躍ができなかった。

 
FW 13 柳沢敦鹿島アントラーズ) 5.0
 前半32分には中央突破からR・コバチにイエローを与えるなど前線で体を張り続け起点となったが、後半6分の日本のこの試合の最大のチャンスである右サイドの加地からのゴール前のラストパスをフリーで待ち構えていたにも関わらずゴール右に外してしまった。FWというポジションの最大の仕事を彼は理解すべき。


FW 9 高原直泰ハンブルガーSV) 4.5
 守備ではアレックスのあがったスペースをケアするなど奮闘していたが、肝心の攻撃ではポストもトラップが悪い場面が多く、シュートも1本しか打てなかった。ドイツ戦での2ゴールの活躍が懐かしい限り。


《SUB》
MF 17 稲本潤一ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン) 6.0

 福西と代わり後半のアタマから出場し、日本の最終ライン前で体を張り、コーナキック時ではプルショマンマークで上手く対処していた。攻撃面でも中央からの縦へのドリブルでファールを誘うなど日韓大会の再現を期待できる高パフォーマンスだった。

 
MF 20 玉田圭司名古屋グランパスエイト) 4.5
 交代出場したにも関わらず前線からの積極的なプレスは見れなく、トラップミスをするなど日本のスピードスターは攻撃のリズムをダウンしてしまった。後半32分の中村から受けたスルーパスも中央にいる高原に折り返すのではなく、自分で撃つ積極性が欲しかった。


FW 16 大黒将志グルノーブル) ―
 出場時間が短いため採点不能



《監督》
ジーコ 5.5

 中盤を厚くした4−4−2に変えたことでオーストラリア戦とは違い日本のらしさはでたが、結果は一番望んでたものにはならなかった。オーストラリア戦とは打って変わって後半アタマから稲本を入れるなど積極的な采配をしたが、大黒の投入がまたしても遅く、彼に残り5分で活躍しろと言っても無理な話である。決勝トーナメントに進むためにも次戦のブラジル戦は絶対勝利が義務であるが、キャプテンの宮本の代役を含めた積極采配を期待したいところ。