国際親善試合 日本vsフィンランド (○2−0)

ガゼッタ・デッロ・ヤマルト

GK 23 川口能活ジュビロ磐田) 6.0
 相手の枠内シュートが無かったこともあり危険に晒される場面はなかったが、素直に無失点に抑えたことは評価できる。DFとの連携も悪くなく、キックの精度も良かった


DF 5 宮本恒靖ガンバ大阪) 6.0
 相手がなかなか攻めてこなかったこともあり、今日の試合では3バックの中央でパスをボランチまたは両CBに出すか受ける動きに限定されていたので評価は難しいが、無失点に抑えたのは3バックの中央の彼と両CB・GK・ボランチを含めたディフェンスの連携が成熟しているものだと評価したい。カバーリングする場面で坪井の斜め後ろではなくフラットになっていたシーンはやや気になった


DF 20 坪井慶介浦和レッズ) 5.5
 持ち味のスピードを生かしたディフェンスで相手選手に仕事させなかったかった点は良かったが、攻撃面で同サイドの加地との連動性が無かったのは寂しい。加地の外側を走ってDFをつるなどの工夫が欲しいところ


DF 22 中澤佑二横浜F・マリノス) 6.0
 試合を通してパスミスが多かったのは気になったが、ヘディング、1対1の強さは相変わらずで日本の最終ラインに安定感をもたらしていた。攻撃面でも同サイドの村井とよく絡み、同僚の久保への縦パスで見せ場を演出するなど効果的な働きをした


MF 25 村井慎二ジュビロ磐田) 6.0
 クロスの精度はあと一歩だったが、積極的な縦への仕掛けで相手DFに驚異を与えていた。この試合ではDF能力を問われる場面がほぼ無かったので、三都主との優劣を決めるためにも、ボスニア戦での彼のスタメン出場を期待したい


MF 21 加地亮ガンバ大阪) 6.0
 守備では安定感があり、攻撃では小野とのコンビネーションの良さが目立ち、高い位置でボールをうまく受けていた。ただ、クロスの精度かあと一歩なところは今回も改善されず


MF 15 福西崇史ジュビロ磐田) 5.5
 前半はパスミスをするなどボランチとしての仕事はなかなか出来なかったが、後半になると小野とのワンツーからエリア内に侵入したり、久保のスルーからシュートを放つなど存在感を徐々に出していった。能力は誰もが認める高いものを持っているので、一試合を通じた安定感が求められる


MF 18 小野伸二浦和レッズ) 6.0
 抜群のキープ力で中盤でタメをつくり、両サイドの加地・村井の上がりを引き出していたが、ダイレクトプレーの精度が低かったのはマイナス。ただ、怪我から復帰した彼が試合時間が進むに連れて動きがよくなっていったのは日本代表にとっては好材料に違いない


MF 8 小笠原満男鹿島アントラーズ) 7.0
 全得点に絡む活躍で日本の勝利に貢献。1点目の中央の久保へのラストパスを出す前の加地のスローインに対するスペースを見付け走り込む動き、自身で決めた2点目の50Mを超えるロングシュートは共に素晴らしかった。運動量も多く、よく球に絡んでた点も見逃せない


FW 36 巻誠一郎ジェフ千葉) 5.5
 序盤から前線からの積極的なプレスでディフェンスに貢献し、大柄なフィンランドDF陣相手に体も張り、前半42分には加地からの折り返しに飛び込むなど見せ場は作ったが、FWとしてシュート0本という結果はいただけない


FW 9 久保竜彦横浜F・マリノス) 6.0
 後半3分に小笠原のクロスを左足で合わせて先制ゴール。運動量は少なかったかもしれないが、心配された腰への不安を感じさせないプレーぶりで、チーム最多のシュートを放ちドイツW杯へ向け存在感をアピールした


《SUB》
FW 37 佐藤寿人サンフレッチェ広島) 5.5

 DFにあたってコースが変わった駒野のクロスに反応して右足を振りぬくもポストに嫌われた。結果を出せなかったのは残念だったが、よく動いてボールを引き出していた


MF 14 三都主アレサンドロ浦和レッズ) 5.0
 後半27分からの村井と代わっての出場だったがプレー機会が少ないこともあり、持ち味のドリブルからのクロスを見せることができなかった。ボールをもらっても自分から仕掛ける姿勢が消極的に見えたのは気のせいか


MF 31 駒野友一サンフレッチェ広島) 5.5
 佐藤のポストに当たるシュートを演出したクロス以外は目立ったシーンは無かった。W杯に向け右サイドのバックアップの充実のためにも、もう少しプレー時間を彼に与えるべきではないだろうか


FW 19 本山雅志鹿島アントラーズ) ―
 出場時間が短いため採点不能


《監督》
ジーコ 6.0

 3―6―1から3―5―2にフォーメーションを変更したこともあり、米国戦で精彩を欠いた久保と小野のプレーは見違えるようだった。ただ、相手の実力を考えれば2点しか取れなかったのは決定力不足であり、流れの中からの崩しが少なかったのは相変わらずだった